女性ホルモンと肥満には密接な関係があります。それは女性ホルモンに脂肪をコンパクトに保つ力があるからです。この記事では意外と知られていないダイエットにおいての女性ホルモンの働きと肥満への順路、そしてホルモンと上手に向き合ってダイエットに活用する方法をお伝えさせて頂きます!
そもそもホルモンとは何でしょうか?
ホルモンは生物が生命活動を行う上で体内の様々な化学反応を起こす為に必要な物質です。主に身体の外側・内側で環境変化が起きたとしても、常に身体の働きを安定させる役割があります。作用機序としては、代謝因子と似ています。
生きるためには必要不可欠なホルモンですが、ダイエットや肥満に関しても常々関わりのある物質なので一緒に学んでいきましょう!
※ここからダイエットに重要な女性ホルモンの話をさせて頂きます
目次
1.女性ホルモンの働き
2.エストロゲンと肥満の関係
3.エストロゲンとイソフラボン
4.より優秀なイソフラボン
1.女性ホルモンの働き
女性ホルモンには大きく分けてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類が存在し、どちらも卵巣で作られています。
双方の違いを簡単に、ご説明致しますとエストロゲンは女性らしさに関与するホルモンで、プロゲステロンは妊娠に関与するホルモンです。
またエストロゲンとプロゲステロンの分泌時期が異なり、どちらも性質がはっきりと分かれており適正時期に適正な働きを行っています。
ではエストロゲンとプロゲステロンの違いを見ていきましょう。
◊エストロゲン特徴・作用
・分泌時期→生理開始から排卵日頃まで
・外面的な働き→女性らしい体型を作る・肌や髪のコンディションを整える
・内面的な働き→卵胞の成熟を促す・自律神経や感情の働きを整える・脂肪細胞をコンパクトに保つ・骨芽細胞を活性化する等
と書き出すときりが無くなる程働きがあります。
要約すると、エストロゲンは女性が妊娠する為の下準備(異性にとって魅力的になる)を行うホルモンで、その一環として脂肪細胞をコンパクトに保つ働きがあります。
エストロゲンが脂肪細胞のサイズをコントロールしているお陰で、女性は女性らしいしなやかで、美しい体型を保つ事ができるのです。
◊プロゲステロン特徴・作用
・分泌時期→排卵日頃から生理開始まで
・外面的な働き→プロゲステロンは妊娠に関する働き【エストロゲン=魅力を作る→プロゲステロン=妊娠をサポートする】なので、生物学的(子孫を残す)な働きがメインとなります。つまり外面的な働きとすれば妊娠に伴う乳腺の発達によるバストアップぐらいです。
・内面的な働き→基礎体温の上昇・子宮環境を整える・妊娠後乳腺の発達を促す・精神が不安定になる=月経前症候群(PMS)
生物学的に読み解くと、生物のゴールは子孫を残す事となります。
ゴールを目指すためにエストロゲンがより女性を魅力的に変え、魅力的になった女性が妊娠できるようにサポートするのがプロゲステロンの働きとなります。
どちらのホルモンも女性には無くてはならないホルモンですが、ことダイエットに関して重要なホルモンはエストロゲンの方になります。
ではエストロゲンがどのようにダイエットに関与するのか見て行きましょう。
2.エストロゲンと肥満の関係
エストロゲンには女性を魅力的に保つ効果があります。つまり子孫を残す(妊娠する)為の下準備として美しさを保つ訳ですが、妊娠には適齢期があります。 加齢によって適齢期を過ぎた頃からエストロゲンは役目を終え減少していきます。
エストロゲンが減少する事で、女性らしい体型を保つ事が困難になり、非常に太りやすい身体へと変わってしまうのです。
では具体的にいつ頃から女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は減少していくのでしょうか?
様々な文献から妥当性の高い数値をグラフ化してみたのでご覧下さい。
女性ホルモンは0歳児から20代まで急激に増え30代を境に減少(30歳前後でピーク)し40代で急激に減少していきます。
この結果を見ると20代後半から太りやすくなったとか、30歳を境に肥満体型になった等の数々の女性の発言と女性ホルモン量の推移が、一致していると思います。
これは女性に関する話ですが、この前お話しさせて頂いた、代謝因子の減少と似たような話だと思います。
女性ホルモンの働きが低下してしまうと脂肪細胞をコンパクトに保てない事が肥満に繋がる大きな一つの要因です。
そして肥満だけでなく、女性ホルモン不足による更年期障害にも発展してしまいます。
30代を境に減少の一途を辿る女性ホルモン・・・ダイエットに重要なエストロゲンを何とかしたいですよね?
大丈夫です!エストロゲン様作用をもつ物質が、ちゃんと存在しています。
それが、イソフラボンです。
3.エストロゲンとイソフラボン
イソフラボンは別名植物性イソフラボンと呼ばれるぐらいエストロゲンと形も効能も似ている物質です。
ダイエットに関して言えば、イソフラボンにもエストロゲンの様な脂肪をコンパクトに保つ作用もしっかりと備わっているのです。
ではエストロゲンとイソフラボンを見比べてみましょう!
左がエストロゲンで右がイソフラボンです。
動物性(エストロゲン)と植物生(イソフラボン)でここまで似てるなんて凄いですよね!
そして次にイソフラボンの肥満抑制効果について見て行きますが、まずは女性ホルモンが無くなると脂肪がどうなるのかを見て行きましょう。
画像左側が普通のマウスで、画像右側が卵巣を摘出したマウスの脂肪細胞の比較画像となります。
卵巣が摘出されている方の脂肪細胞が肥大化しているのは、卵巣摘出により女性ホルモンが無くなってしまったので、脂肪細胞が肥大化(太りやすい)してしまっているのです。女性ホルモンの減少が肥満に繋がる確固たる証拠ですね。
でも落胆は無用です!ご覧ください🌸
画像右側が先ほどの卵巣を摘出し女性ホルモンが無くなってしまった状態の脂肪細胞ですが、左側の画像は卵巣を摘出して無くなってしまった女性ホルモンの代わりにイソフラボンを摂取した状態の脂肪細胞となります。
明らかに脂肪細胞がコンパクトにきめ細かい状態になっていますよね?
百聞は一見に如かずとはこの事を言うんですね。
イソフラボンは植物生エストロゲンという名の通りエストロゲンが持つ脂肪をコンパクト(太り難い)にする作用があります。そして、イソフラボンが美容に関する成分として有名な理由が、女性ホルモン様作用による女性らしさを保つものなのです。
この事からイソフラボンは、より美しく魅力的な女性へと導いてくれる最高のダイエットパートナーなのです。
そんなエストロゲン様作用を持つイソフラボンを摂取したいと思いますが、イソフラボンには大きく分けて2種類存在しますのでより優れている方をご説明させて頂きます。
4.より優秀なイソフラボン
2種類あるイソフラボンの内、1つ目がグリコシド型イソフラボンで、2つ目がアグリコン型イソフラボンです。
結論から申し上げますが摂取するなら絶対にアグリコン型イソフラボンです。なぜならアグリコン型イソフラボンの方が体内への吸収率に優れているからです。
世の中にあるほとんど全てのイソフラボンは残念ながらグリコシド型イソフラボンで、それは仕方のない事なのです。
元々イソフラボンの構造には糖がくっついており、この糖が腸管で吸収の邪魔になってしまうのです。よって腸内細菌が糖を分解しないと吸収が難しく、圧倒的に吸収効率が悪い(摂取しても外に出てしまう)のです。
つまり一般的な大豆製品「豆腐・油揚げ・豆乳・アグリコン型イソフラボンでないサプリメント」からイソフラボンを摂取しようと思っても非常に効率が悪くなり、たくさん摂取しなければならず、現実的ではありません。
そこで、医師やメーカーがより効率良く吸収できるイソフラボンを研究開発し、産み出せれたのが「アグリコン型イソフラボン」なのです。
元来のイソフラボンを特殊発行させる事で吸収を阻害していた糖を剥がす事に成功した為、腸管から直ぐに吸収されるという優秀なイソフラボンがアグリコン型イソフラボンなのです。
上記で女性ホルモンの減少が太ってしまう大きな一つの原因とご説明させて頂きました。しかもその事態は、女性であれば避けては通れない現象でした。しかしイソフラボンを摂取する事で、エストロゲン様作用によって上記脂肪画像のように脂肪をコンパクトに、しかも美しく女性らしさを保つ事ができるのです。
そしてそのイソフラボンにはアグリコン型イソフラボンとグリコシド型イソフラボンが存在し、腸からの吸収性が良く、実際に不妊治療の現場でも使われる程、エストロゲン様作用が強いのがアグリコン型イソフラボンです!
アグリコン型イソフラボンはダイエットを頑張る女性の頼もしい味方です。私も女性だったら飲みたいです🌸
今回の女性ホルモンとイソフラボンと肥満の関係性のお話はいかがだったでしょうか??
今後はイソフラボンの詳細作用についての記事も更新する予定ですので、お楽しみにお待ちください🎵
この記事が皆様のお役に立てるようであれば、シェアしてくださると幸いです。