活性酸素(フリーラジカル)が肥満の原因の一つである事は紛れもない事実です!その活性酸素がどのようにして肥満に結びついていくのかを、説明させていただきます。そしてダイエットに関する活性酸素との向き合い方(除去方法)もお伝えさせて頂きますのでお楽しみください。
目次
1.活性酸素とは?
2.活性酸素の増加と太る仕組み
3.肥満と活性酸素増加の悪循環
4.活性酸素の除去とダイエット
1.活性酸素とは?
活性酸素は、酸素と名が付く通り呼吸によって発生するものです。
人間は1日に約500リットル以上の酸素を取り入れ、呼吸という代謝反応を行い命を維持しているのですが、膨大な酸素量の内、約2%が活性酸素に変わると言われています。
ここで活性酸素の主な役割を、ご説明させて頂きます。
◊活性酸素の役割
・良い働き→強力な酸化作用(攻撃力)によりウイルスや細菌を除去してくれる=免疫作用
・悪い働き→活性酸素が必要以上に増えてしまうと強い酸化作用(攻撃力)で細胞までも酸化してしまう=老化・疲労、後の肥満
上記の通り、活性酸素が必要以上に増えてしまう事で健康被害を及ぼしますが、通常は活性酸素除去酵素「SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)・カタラーゼ・グルタチオンなど」達が存在するので必要以上の活性酸素は除去される(体内バランスを保つ)ので問題はありません。
ですがダイエットの議題に上がるという事は、やはり何らかの形で増えてしまい、肥満に繋がるのです。
次の章では、何故活性酸素が増えてしまい、どのようにして肥満に繋がるのかをご説明させて頂きます。
2.活性酸素の増加と太る仕組み
活性酸素が増える仕組みは2通りあり、増加要因としては加齢と肥満があります。
そして活性酸素が増えるとミトコンドリア(代謝機関)の活性が低下し、脂肪燃焼力が下がって太ってしまうのです。
要するに、活性酸素が増えると脂肪を燃やす力が落ちて太っちゃいますよ〜という事です。
では活性酸素が増える仕組みを詳しく見てみましょう!
これは年齢による活性酸素量とSOD(活性酸素除去酵素)の推移グラフです。*活性酸素除去酵素以下SODと表記
SODとは活性酸素を除去してくれ、体内の活性酸素量のバランス保ってくれる酵素の事です。
グラフを見ると、SOD量が減少を始める時期から活性酸素量が急激に増加しています。
これは年齢を重ねる事によってSOD生産能力が低下し、活性酸素除去能力が下がってしまい、体内の活性酸素が増加しているということになります。
要するに活性酸素が増える原因は加齢によるものですよ〜という事です。
SODは10代から生産量が低下し50代で約半分にまで減少します。
これでは、活性酸素の必要量(体内バランス)を保つ事なんてできませんよね。
そしてグラフから活性酸素の体内バランス量を読み解くと、SODの生産量が低下する10代から活性酸素の体内バランスが崩れている事になります。
そのまま推移すると、SOD量と活性酸素量は反比例的に増減し続け、年齢を重ねれば重ねるほどSODは減り、どんどん活性酸素は増え続け、アンバランスな状態になっていくのです。
この過程を経て、活性酸素による細胞の酸化割合が増えるので30代での疲労の蓄積や老化・中年太りに繋がっていくのです。
では活性酸素が溜まる事で何故太ってしまうのか詳しく見て行きましょう。
活性酸素が溜まる=細胞内に活性酸素がたくさんある状態になります。そして細胞内にはミトコンドリアも存在しています。
ミトコンドリアはダイエットにはとても重要な脂肪燃焼機関です。むしろ生物学的に言えば、ミトコンドリアを働かせる事がダイエットそのものと言えるでしょう!
ミトコンドリアは脳からエネルギー(ATP)を作りなさいという命令を受け、脂肪や糖を原料にし、燃焼する事でエネルギー(ATP)を生み出します。
ところが、細胞内に活性酸素が存在する場合では、活性酸素が脳からの命令を遮断してしまい、ミトコンドリアがエネルギー生産の命令を受け取れなくなります。
その結果、ミトコンドリアは活動を停止(活性低下)し、エネルギー消費能力・生産能力が共に低下し、肥満や疲労を生み出していくのです。
要約すると活性酸素が増える事で、ミトコンドリア(脂肪燃焼工場)が止まってしまい、脂肪を燃やせないので、太ってしまうということです。
では次に肥満と活性酸素の悪循環についてご説明させて頂きます。
3.肥満と活性酸素増加の悪循環
先ほど、活性酸素が増えると太りますと、ご説明致しましたが、実は脂肪が増える事でも活性酸素が増えてしまうのです。
活性酸素を増やす脂肪というのは、内臓脂肪です。内臓脂肪の増加は生活習慣病の第一歩と言われていますが、活性酸素の増加もその一つと考えて良いでしょう。
年齢と共に活性酸素が増加する事で、エネルギーの消費力(代謝量)が低下し、内臓脂肪が蓄積していきます。
そして内臓脂肪が増えるとTNF‐αという身体に良くないホルモン(サイトカイン)が分泌されてしまいます。このTNF-αは良い物を減らして悪い物を増やすという厄介なホルモンで、SODもその影響を受けて生産能力が低下し、どんどんと活性酸素が増えてしまうのです。
●増加サイクル
・加齢→活性酸素増加→内臓脂肪増加(TNF-α分泌)→活性酸素除去酵素の減少→更なる活性酸素増加→更なる肥満に繋がるという悪循環に陥ってしまうので、どんどん太りやすくなってしまうのです。
つまりダイエットする上では活性酸素の除去(ミトコンドリアの活性化)と上手く付き合って行かなければなりません。
4.活性酸素の除去とダイエット
活性酸素の除去=抗酸化作用のある物質の摂取となります。この抗酸化物質を摂取する事で、加齢と共に減少する活性酸素除去酵素を守り、助ける事ができます。
つまり減っていく活性酸素除去酵素に抗酸化物質を追加することで、活性酸素の体内バランスを整え、ミトコンドリアを活動させてやるのです。
抗酸化物質を簡単にご説明させて頂きます。代表的な抗酸化物質はビタミンの事で、ビタミンCやビタミンEがそれにあたります。
ただ、少し問題もあって、ビタミンCやビタミンEは水溶性の物質で、油には溶けません。水溶性、つまり脂肪以外には浸透し効果を発揮しますが、油溶性の脂質には効果を発揮し辛いのです。
ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用がありますが、活動できる領域が限られているので、抗酸化物質としては、いささか力が弱いのです。
ですが、抗酸化物質としてもダイエットにも最適な物質があります。その物質は抗酸化作用だけでなく、ダイエットに適した効能を持ち合わせており1粒で2度おいしい物質なのです。
その物質はα‐リポ酸です!
α‐リポ酸の特徴ですが、まず抗酸化作用がビタミンCやビタミンEの約400倍の抗酸化作用があります!何故そんなに高い抗酸化力があるのかというと、α‐リポ酸は水溶性であり油溶性なので、身体のほぼ何処にでも浸透できるので、活動できる範囲が広いからです。
そしてα‐リポ酸には、ダイエットに最適な理由があります!
それはα‐リポ酸がミトコンドリアを活性化する力があるからです。
つまりミトコンドリアを活性化する=脂肪燃焼力があがることになりますので、脂肪を燃やしたいダイエットにとっては最高の武器になります。
話をまとめますと
肥満の原因:加齢による活性酸素の蓄積→活性酸素の蓄積による肥満→肥満による活性酸素増加の悪循環
原因の解決:α‐リポ酸を補う事で強い抗酸化力を発揮し悪循環を止め、ダイエットにとって命であるミトコンドリアを活性化して脂肪を燃やしやすい身体を手に入れる
上記がこの記事で伝えたかった事になります。
活性酸素は肥満・中年太りの大きな原因の一つです!この記事が皆様のお役に立てる事を切に願います。
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