代謝が落ちてしまうと太ってしまいますよね。では何故代謝が落ちてしまうのでしょうか⁇
代謝低下の大きな要因の一つが年齢です!
本文ではダイエットと大きな因果関係を結ぶ年齢・代謝・肥満の3つの要因についてご説明し太ってしまう原因を理解しましょう。
肥満の原因を知ることはダイエットを成功させる為の第一歩です♪
目次
1.新陳代謝って?
2.代謝にも種類がある?
3.年齢と代謝の関係
4.代謝の低下と肥満
5.代謝の低下とダイエットの向き合い方
1.新陳代謝って?
日ごろ良く口にする代謝という言葉ですが正式名称は「新陳代謝」と言います。
新陳代謝を簡単にご説明させていただきますと、外部から取り入れた物質(有機物・無機物)を体内で利用、消費したり(代謝)する事です。
この代謝と呼ばれる化学反応には、身体を造る(物質合成)同化と体内の物を分解(消化)・消費(燃焼)する異化の2つから成ります。
つまり食べた物を分解して体を造ったり(同化)、エネルギーとして使ったり(異化)する事です。
ダイエットに重要な代謝は、もちろん異化の方です!
この新陳代謝(異化・同化)にも実は、様々な種類があるんです。
2.代謝にも種類がある?
新陳代謝には、異化と同化の2種類があると先ほどご説明させていただきましたが、実はここから更に細分化されます。
異化には「基礎代謝・生活活動代謝・DIT(食事誘導性耐熱産生)」の3つ、同化には「身体の構築・エネルギーの蓄積」の2つがあります。
小難しくてすみませんが・・・知って頂いた方が皆様のお役に立てるはずです!
新陳代謝の役割をダイエットに置き換えますと、痩せる方が異化(脂肪燃焼)、太る方が同化(脂肪蓄積)です。
解りやすく並べてみると。
◊異化(痩せる代謝)
・基礎代謝→呼吸・体温調節・内蔵機能
・生活活動代謝→エネルギー消費(日常稼働・運動など)
・DIT→エネルギー消費(消化・吸収)
に分けられ基礎代謝を構成している部位の割合が「脳19%・筋肉18%・肝臓27%・腎臓10%・心臓7%・その他19%」で、DITのエネルギー消化割合が「タンパク質30%・脂質4%・糖質6%」となります。
DITの数値は食べる物質を消化・吸収する為に必要なエネルギー消費割合です。
食べるだけでもカロリーを消費するということです。
※上記数値はFAO/WHO/UNU合同特別専門委員会より抜粋
続いて同化です。
◊同化(太る代謝)
・身体の構成→筋肉の増加等
・エネルギーの蓄積→脂肪の増加等
となります。
ダイエットで良く口にする基礎代謝ですが、代謝部位として良く知られる筋肉は18%と意外と少ない数値でその他合計が、63%を占めます。
※筋肉とその他の合計が100%にならないのは、さらに別の代謝セクション(呼吸等)があるからです。
つまり皆さんが良く口にする代謝の低下というのは、割合的に筋肉以外の部分が大きいかもしれませんね!
筋肉18:その他(基礎代謝筋肉除く)63=2:7という比率なので、基礎代謝を占める割合は筋肉よりも、その他が圧倒的に多いですね〜。
では代謝の低下って何だろ~??となっていると思いますのでその謎を解いて見ましょう!
3.年齢と代謝の関係
年齢と共に代謝が下がるのは周知の事実です!どの年齢から代謝が下がってしまうのか?面白い発見があるので見てみましょう!
年齢と代謝を厚生労働省の資料より抜粋し表にしてみました。
ここで注目していただきたいのは代謝が下がる年齢(18歳~29歳)と、下がった代謝が安定し、ある一定年月が経過すると、また代謝が下がっている所です。
♦男性(代謝低下・低下後安定期)
・18歳~29歳→17歳時から比べると、代謝量が一気に低下してる
・30歳~49歳→29歳時から年齢が上がっているが代謝量にさほど変化はない
♥女性(代謝低下・低下後安定期)
・18歳~29歳→17歳時から比べると、代謝が一気に低下している
・30歳~49歳→29歳時から比べると代謝が安定しており、増加傾向
まとめますと、男性も女性も代謝低下の年齢は同じ事が解り、何故かその後、初老に入るまで代謝が安定しているんですよね。
これって面白いとおもいませんか?
ここでさらに日本人の年齢による筋肉の変化率を見てみましょう!
このグラフは画像に記載の書籍より見やすくグラフ化した物です。
代謝が落ちるのは男女共18歳時から落ちていましたよね?しかし筋肉量は男女共に30歳前後まで微増しているんです!その後、筋肉量は男性・女性双方緩やかに低下していきます。
そう!代謝の低下時期と筋肉量の低下時期にはズレがあるんです。つまり筋肉量の低下以外に代謝低下の要因があるという事です。
ではこの筋肉以外の代謝の低下は何なのか?それこそがダイエットで痩せる為の最も重要な鍵となります。
隠れた代謝低下の原因・・・それは先ほど筋肉以外での基礎代謝は63%とご説明致しましたね?その63%の部分が原因です。
20代を境に筋肉以外の基礎代謝「脳19%・肝臓27%・腎臓10%・心臓7%・その他19%」の低下が、肥満の大きな原因となります。
ではこの基礎代謝の低下はいったい・・・
ここからの説明はダイエットと代謝の密接な関係の解説となり、非常に重要な内容となります。
4.代謝の低下と肥満
筋肉以外の基礎代謝の低下が肥満の原因と言いました。筋肉以外とは?ズバリ代謝因子の事です!加齢による代謝因子の減少が主な基礎代謝の低下要因なのです。
代謝因子って何だ?ってなりますよね?難しくて嫌になっちゃいそうですが理解して下さい。損はしませんよ。
ここからは、ダイエットに関係する代謝の解説をさせていただきます。
代謝因子とは、代謝(異化=燃焼)する為に必要な成分の事です。
整理しますと、代謝に必要な成分(代謝因子)が加齢と共に減少していくので、筋肉量が減っていなくても基礎代謝が低下していってしまうという事になります。
つまり代謝力が低くなり太りやすい体質になるということです。
そして代謝因子が少ない=エネルギーの消費力・脂肪の燃焼力が低いという事になるので、10代と同じ食事(質・量)を食べていると太ってしまうのです。
これが代謝の低下と肥満の仕組みとなります。
代謝因子は年齢を重ねる毎に減っていってしまうものです。正確には加齢と共に代謝因子を作り出す能力が低下していくのです。
ダイエットを行う上では、この減少の一途をたどる代謝因子と上手く付き合っていく必要があるかもしれませんね。
じゃ次!行ってみよう!
5.代謝の低下とダイエットの向き合い方
ダイエットして減らしたいのは脂肪ですよね?脂肪の燃焼に必要な代謝因子はL‐カルニチンとαリポ酸です。
どちらもダイエットを勉強されている方なら聞いた事があるのではないかと思います。
これらの代謝因子について少しだけ触れておきます。前振りみたいな物です。
えー!L‐カルニチンもαリポ酸も飲んだことあるよー!どちらも飲んでも体重変わらなかったよー!とレベルの高いダイエッターさん達から聞こえてきそうですが・・・
そうですね~飲んでも変わらない・なかなか痩せないですよね。
でも今までと同じ食事をしていて体重が増えないという事は燃焼力が上がっているという事なんです。ただ、L-カルニチンもαリポ酸も飲むだけでグングン痩せる程、便利な物じゃありません。ですが脂肪を代謝する上では、必ず必要な代謝因子なのです。
なので上記記事内にダイエットは代謝因子と上手く付き合う必要がありますと書いたのです。
上手く付き合う?とはどういう事かを簡単にご説明させて頂きますと
要は代謝因子が最大限に働ける環境を作ってあげるという事なのです。
ここで上記代謝因子の特性を説明致します。
◊代謝因子の働き
・L-カルニチン→ミトコンドリア内に遊離脂肪酸を運ぶ
・αリポ酸→ミトコンドリア内に運ばれて来た遊離脂肪酸の燃焼力を上げる
ミトコンドリア?遊離脂肪酸?
ミトコンドリアを簡単に説明すると脂肪や糖を燃焼してエネルギー(ATP)を作る機関です。私たちの身体(細胞)にはミトコンドリアが、たくさんあるから活動できるんです。ミトコンドリアをダイエット的に表現すると脂肪燃焼する焼却炉みたいなものです。
遊離脂肪酸とは、血液中を移動できる脂肪の事で、脂肪(中性脂肪)は遊離脂肪酸という型になって初めて燃焼行程に進むことができます。
つまり遊離脂肪酸が血中を移動してミトコンドリアまで来てくれないとL‐カルニチンもαリポ酸も力を発揮できないのです。
例えると、焼却炉(ミトコンドリア)を燃やすのに燃料(遊離脂肪酸)が無いと燃やせませんよね?代謝因子は燃料を一生懸命運び(L‐カルニチン)焼却炉を活発に運転する(αリポ酸)キーパーソンなのです。
そういう理屈なんです。体の仕組みは、そのようにできているんです。
まとめますと、年齢と共に減少していく代謝因子(αリポ酸・L-カルニチン)を補い、蓄えている脂肪を遊離脂肪酸の形に分解する事で効率の良いダイエットができるのです。
これが代謝の低下(代謝因子)とダイエットの上手な向き合い方です。
ようやく科学的な目線からダイエットを読み解くHPらしくなってきましたね。
ここに至るに私も生化学を一生懸命勉強し、様々な論文を読みまくりました。そして徐々に身体の仕組みを理解していきました。
理解したら実践したくなるもので昨年体重65キロだった私が、2か月で54キロまで落とす事ができました。2ケ月で9キロ痩せたのです。痩せようと思った理由は導き出した理論の答え合わせと海に行かなければならなかったからです(笑)
ですがその頃の記録は残っていません(HPを作る予定が無かった…)ので皆様に公開できません・・・でもそれじゃあ面白くないので、これから皆様の前でタイムリーに痩せていく姿を、ご覧頂こうと考えています!その為に今体重を増やしています。変な話身体の仕組みが解っているので簡単に体重も増やせるのです。
これから始まるダイエットストーリーに、こうご期待!下さいませ。
話が脱線してしまいましたが代謝と肥満の関係ですが、年齢と共に低下していってしまう代謝因子の減少が、主な肥満の原因となります。
効率良く代謝因子(燃焼必須成分)を補う事で上手に、無駄なくダイエットができますよ。
また代謝因子が働きやすい環境の作り方については、今後さらに詳しく解説させて頂きますので宜しくお願い致します。
この記事が皆様のお役に立てそうでしたら、シェアしてくださると嬉しいです♪