以前の記事で現代人は運動量(エネルギー消費量)が減っているとお伝えさせて頂き、そして食生活も豊かになってるとご説明させて頂きました。この記事では運動量が減っている現代で肥満に悩まない、現代人に相応しい食事を栄養素から読み解きお伝えさせて頂きます。
運動量が減っているのに、以前よりも豊かな食事をしていては、当然太ってしまいますよね。
現代人の食事に必要なのは、どのような食事をすれば太らないかを正確に理解する事です。この記事では三大栄養素を詳しく解説し、何を食べれば太り、何を食べれば太らないかを説明しこれからの食生活やダイエットにご活用いただければ幸いです。
目次
1.三大栄養素とは
2.タンパク質は体内で何に変わる?
3.脂質は体内で何に変わる?
4.糖質は体内で何に変わる?
5.太らない食事
1.三大栄養素とは
三大栄養素とは「タンパク質・脂質・糖質」の事です。
●タンパク質は「動物性タンパク質・植物生タンパク質」に分けられ、主にアミノ酸で構築されています。
自然界には多種多様なアミノ酸が存在していますが、体内で必要なアミノ酸は20種類となります。その内の9種類のアミノ酸が体内で作れない為、食事から摂取する必要があり、これらを必須アミノ酸と呼びます。
●脂質は、液体の「油」と個体の「脂」に分けられ、サラダ油などの油を「不飽和脂肪酸」と呼び、お肉などの脂を「飽和脂肪酸」と呼びます。
不飽和脂肪酸はオメガ3(魚油など)・オメガ6(サラダ油など)・オメガ9(オリーブオイル等)に分類され、その内のオメガ3とオメガ6が体内で作れないので必須脂肪酸と呼ばれています。オメガ3もオメガ6も必要な油ですが、現代人の摂取割合は、オメガ3:オメガ6=1:10~40とオメガ6過多なバランスとなり、本来理想とされているオメガ3(1):オメガ6(6)の割合を大幅に超えているのが現状です。
●糖質は炭水化物とも言い換えられたりしていますね。炭水化物は糖質と食物繊維が融合したものなので、どちらも糖質という事になります。
そしてさらに細分化されます。糖質と糖類、正確に言えば糖質の一部が糖類となり、糖類が、二糖類(砂糖・乳糖など)と単糖類(ブドウ糖・果糖など)で糖質が(多糖類・糖アルコールなど)となります。
例えると、お砂糖やはちみつなどが二糖類で、ごはんやパンなどが糖質となります。ただ、面白い事に糖質だけが必須成分では無いのです。
三大栄養素にも色々な種類がある事をご理解頂けたと思います。次は各栄養素を食べると何に変わるかご説明させて頂きます。
2.タンパク質は体内で何に変わる?
タンパク質は非常に重要な成分で、主に筋肉・血液・酵素・神経伝達物質の原料となります。
タンパク質を食べるとまず、肝臓でアミノ酸に変えられてその後、筋肉や血液といった身体を造る物質となります。つまりお肉や、お魚などを食べても、脂肪にはなりません。つまりタンパク質をたくさん食べても太らないのです。
さらに肝臓がアミノ酸を原料にして糖新生という代謝を行い身体に必要な糖を作ってくれるのです。だから糖質は必須成分では無いのです。
3.脂質は体内で何に変わる?
脂質も非常に重要な成分で、人間の身体を構築している細胞の細胞膜や体内の様々な化学反応を起こすホルモンの原料となります。
脂質を食べるとまず、肝臓でコレステロールに変えられて、そのコレステロールを使って細胞膜やホルモンに変えられます。つまり油であるマヨネーズやオリーブオイル、脂だらけの霜降り肉を食べても脂肪になりません。つまり脂質をたくさん食べても太らないのです。
4.糖質は体内で何に変わる?
糖質は身体にどんどんと蓄えられていく脂肪に変わる唯一の食べ物です。
糖質を食べるとまず、血糖値が上がります。上がった血糖値を下げようと肝臓が糖を中性脂肪に変え、中性脂肪が脂肪細胞に蓄えられて「太る」という現象が起こります。このように私たちの大敵である脂肪を作り出すのは、ごはんやパン等の糖質だったのです。
●栄養素まとめ
5.太らない食事
ダイエットする人にとって太らない食事というのは、とても重要ですよね。太らない食事とは、三大栄養素でいう「タンパク質と脂質」を食べるという事なのです。
つまり、糖質を抜き、食べても太らないタンパク質や脂質、食物繊維中心の食生活を送れば太ることはありません。食事を抜くダイエットが多い中、物が食べられるなんて幸せです。ダイエットしながら、お肉・お魚、マヨネーズ・ドレッシング、野菜などをたくさん食べても言いのです。
カロリーを気にするダイエットなんてもう古い!気にするなら糖質にして下さい。
それにダイエットをする上で、太る原因になる物を食べるのはダメですよね?この「ダメ」というのは脂肪を燃やす上で深い意味を持っています。なぜダメなのかは今後追加される脂肪燃焼の仕組みにて解説させて頂きます。
どうしてもという方には糖質を上手くカットする物を活用し日々のダイエットに励んでみて下さい。
以上が運動量の低下した現代人に相応しい食事の解説となります。運動量が低下しているなら脂肪の原因になる糖質は控えましょうね。
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